手術当日

朝１０時に姫に会いに行きました

私は受付したので

けんけんが先に姫に見に行ったのですが

姫はけんけん曰く

「 遠くをみてた 」

そうです。

私が見た時にはベッドの柵を握りしめ

両手を力いっぱいに広げ「 ママッママッ 」と大号泣

その光景をみた瞬間

0.00001秒でもいいから早く姫を抱きしめたいと

急いで姫を抱きました

姫からしたら

夜寝て目が覚めたら

ママがいなくて

のどが渇いても

何も飲ませてもらえず

朝ゴハンの時間になっても

何も食べさせてもらえず

高い柵のベッドに入れられ

さぞかし怖かったと思います。

朝起きて１０時までの数時間

姫は一体どんなことを思ってたのかな。

よく頑張ったと思う。

いつも心は一緒だからね。

それだけは、大人になっても

私たちが死んでも

いつも感じていてほしいと思う。

全身麻酔のため

何も飲まず食わずな姫

不覚にもリンゴジュースのペットボトルがカバンから見えてしまい

「 あっぽ、あっぽぉ～ 」

と泣きじゃくる姫

ほんとになんてかわいそうな事をしてしまったのかと

自分がいやになりました。

気を紛らわせるため

大好きなMichealのＤＶＤを見せ

プレイルームでとことん遊ばせました。

ボウリングを、と並べたのに

姫はこうです・・・

『 リロ＆スティッチ 』のスティッチみたいだ。



お昼すぎ、手術室へと向かい
バイバイする前に雰囲気を察して
私にしがみつき泣いて離れない姫

私が手放しでもしがみついて全然落ちやしない

必死だとこんなにも力が入るんだね


とってもかわいそうだけど
ひっぺがし看護師さんへ

看護師さんに抱っこされても
のけぞり暴れ
ベッドにのっけられ連れて行かれる姫

もちろんベッドの上でも抵抗しまくり
ジャンプしたりと必死です。

だんだん離れていく姫が後を振り返り泣く姿は

それはそれは

つらいです。


離れて１時間もしないうちに
帰ってきた姫は
やっぱり泣いてました

でも全身麻酔のせいか
声がかすれてちっちゃく
口をしっかりしめられないまま
力なく

「 ママ、ママァ、パパァ、パパァ～ 」

としがみついてきたのでした。


見た目は予想よりもずっとキレイで
ほっとしました。


やはり体力消耗したせいか
抱っこしてると
安心して眠りにつきました。

２時間お昼寝して目が覚めた頃には

けんけんはお仕事に

起きてすぐ

「 パパ、パパァ、パパァアア～ 」
と泣いてました

もう、誰一人として

そばからいなくなるのはイヤだとでも

言いたいかのように。

しばらくするとあきらめ

次は「 みんみ、あぽー 」と連呼

手術から３時間経過しないと

水分もＮＧなので起きてからも１時間くらいは
我慢しなきゃいけません・・・

これがまたかわいそうで・・

なんとか水分取れる時間になっても

１００ＣＣのお茶のみ・・

それでも嬉しそうに

「 おいちっ 」

とお茶をゴクゴク飲み干す姫

普段かなり水分を欲する姫には

まったく足りず

おかわりできないコトに気づくと

ワンワン泣く姫

１時間待てばゴハンなので

そこからもまたなんとかごまかしごまかし

ゴハンはありえないほどの量をたいらげました

（そりゃそうか、だって昨日の夜からほぼ丸一日

なにも食べてないんですもの・・）

点滴が終わったあとも

針をつけたままなので

包帯とギブスするんだけど

このギブスがまた気に入らない姫・・

時間が経過するにつれて
少しずつ腫れ、レーザーをあてた部分が濃くなってきた



でも、本人は痛がらないのでよかった




トイレで手を洗う時に
鏡をみて自分の顔がいつもと違うのに気づき


不思議そうに顔に手をあて見つめる姫

でも泣くなんてこともちろんなく


「 今は濃いけどきれいになるからね♪ 」


と、にこっと私が笑うと姫もにっこにこ



術後、初めての笑顔は
最高に嬉しかった


昨日の夜中に私がいなくて大泣きしたらしいので
今日はきっと素直に寝てくれないなぁ・・



周りのお母さんたちが帰っていったり
他の子たちが泣いてるのを見て
心配そうに見つめる姫


今日はあせらず
姫が寝るまでとりあえず付き合おうと
割り切って

マイケルみながら添い寝すると

意外とすんなり眠りに就く姫

ただ、私の上に覆いかぶさって寝たけど
（どこにも行くなよってメッセージ？）



寝静まったころに姫をちゃんと寝かせ

脇にこれを置いて
後ろ髪ひかれまくりながら
帰りました。





明日どうやら退院できそうです。

心配してくださった方々、
本当に本当にありがとうございます。